アオギリサミット
・産経新聞 2006/8/4
原爆資料館東舘の北側公園に添え木に支えられ立つ2本の被爆アオギリ(6-8メートル)、そのそばに背丈半分ほどのアオギリ2世があり、枝先に種子をふくんだ枝豆状の果実が鈴なりになっている。被爆したアオギリは、当時爆心地より1.3キロの日本郵政公社の中庭にあり、熱線と爆風で爆心地側の幹半分がえぐられたが樹皮が傷あとをつつむように成長し、やがて新芽を出すようになったのである。その後1973年に
同公園に移され、2000年夏に公園内植え込みで80センチほどの2世が自生しているのが発見され、2003年に親木の横に移された。今回原爆忌61回目にしてはじめて「アオギリサミット」を開催し、世界に原爆の恐ろしさを伝え、平和を訴えていこうというものである。