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新聞からの木の豆情報

緑のダム北相模

・毎日新聞  2006/7/31
NPO法人「緑のダム北相模」が管理する神奈川県相模原市にある相模湖近くの山林がある。一見どこでもある山林だが、国際的な「お墨付き」FSC(Forest Stewardship Council=森林管理協議会)認証を05年10月に取得した。環境や社会にも配慮した「持続的な森林利用」として認められたものだ。NPOとしては国内初だった。FSCは93年に設立された非営利の国際森林認証組織で、本部はドイツ・ボンにある。環境への影響、管理計画などの10の原則に基づく「森林管理」と、認証森林の木材を使った製品であることを示す「流通・加工・生産管理」に対する認証の2本立て。国内外で様々な認証制度があるが、「基準が厳しいため最も指示されている」という。「緑のダム北相模」が管理する140㌶で、認証を取ったのはその一部41㌶。手入れはされず細長いスギが密集した現地を見かねて、98年に森林ボランティア活動を始めた。ところが、山林の手入れは「素人には難しすぎた」。悩みを抱えていた時に自然保護団体に紹介されたのが、当時、国内では無名のFSC認証だった。審査では、ダンボール2箱分の書類を提出。現場でも、適切な枝打ちや間伐などを実施していることを審査員にアピールした。産出される木材は「環境にやさしい」と言うブランドイメージが生まれ、商品価値も高まった。「正直に手入れすれば、国産材でも売れると確信できたし、会員の意識も高まった」と手応えがあると言う。

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