富士山回復
・毎日新聞 2006/7/5
毎日新聞は富士山南東斜面の砂れき地に苗木を植える「植栽富士登山」(三井物産協賛)を実施する。富士山南東斜面の御殿場口周辺には幅4キロ、長さ1キロにわたり、1707年の宝永噴火で作られた大砂れき地帯が広がる。一体は標高1200~2400メートルで雪崩とともに凍った土砂も崩れ落ちる「雪代」の多発地帯で、このまま手を入れなければ土砂を含む雪解け水によって表土に大きな溝ができ、やがて日常的に砂や岩が崩れ落ちる大沢崩れのようになってしまう。大沢崩れはV字型に自然侵食し、柔らかい火山灰が風雨で流され、残った溶岩が崩れ落ちるといった循環を繰り返し、崩壊が進む場所で植生の復元は容易ではない。第二の大沢崩れの防止し、美しい富士山の山容を守るため、市民団体富士山ナショナルトラストと協力し、「富士山回復」をめざす。