姫路城玄関に木橋
・日本経済新聞 2006/6/28
兵庫県姫路市の世界文化遺産の国宝・姫路城の内堀に掛かる「桜門橋」を、土の橋から鉄骨に木をあしらった橋にする工事が進んでいる。役所の担当者は「観光客が真っ先に通る、城の玄関口にふさわしい橋にしたい」姫路城には廃藩置県で県庁が設けられたほか、旧陸軍の歩兵連隊が1874年ごろから1925年まで、三の丸広場に兵営を設置。江戸時代には木製の太鼓橋だった桜門橋が、明治初期に土橋に架け替えられ今に至っている。敵の攻撃を遅らせるため橋の奥に「桜門」など三つの門をジグザグに配置していたが、明治以降に様変わり。昭和初期には今も残る「大手門」が建設された。桜門橋は、城の保守管理をするための車が唯一出入りできる橋。強度などから、かつてと同じ木橋に復元するのは不可能と判断。長さ22m、幅7mの鋼の橋を設けた上で、欄干をヒノキで覆い橋の路面を板張りにすることになっている。事業費は1億5千万という、2007年3月に完成予定である。