彩の国植樹祭
・毎日新聞 20
06/6/23
埼玉県熊谷市で活動する社会奉仕団体「熊谷明るい社会づくりの会」では、2003年10月に横浜国立大学、宮脇昭名誉教授から植樹指導を受けた事をきっかけに、自分たちの手で後世に伝えられる森を育てられないかと計画をたてていたが、植樹地の確保や費用のねん出方法など課題は多く、長期計画を覚悟していた。そんな時、植樹地の提供の了解が埼玉県から得られ、苗木の提供など全面的な協力に毎日新聞社が申し出た。しかし公園の踏み固められた地面では、木が育たないという問題があった。そこで、公園を管理する埼玉県公園緑地協会は、建設工事で生じる粘土質の残土で山を作り赤土を混ぜ、良質の苗床を完成させ、植樹後はワラを地面に敷き込み、縄で押さえつけた。縄を固定するために約1200本の木ぐいを両脇に打たなければならなかったが、埼玉県建設業協会大里支部の加盟事業所が労力奉仕を申し出てくれた。7月2日の植樹当日は、給水車やごみ収集車を市内の衛生会社が派遣し、スーパーマーケット2店は軽食を提供、救護施設を市医師会が開設。そのほかにも運営費用の寄付を市内の主な事業所が申し出た。植樹は小中学生を中心に呼びかけ、市内の20校以上小中学校、高校が応じ、参加者は1000人を大幅に超える見通しとなった。