木曽三川の山の木
・毎日新聞 2006/6/12
岐阜県の森林面積、約106万ヘクタール、このうち森林面積は約86.6万ヘクタールであり、林野率全国2位の約8割である。ここを流れる木曽三川の「長良川」「木曽川」「揖斐川」は、森林から伊勢湾へと注いでいる。2002年、ここに循環型社会の実現を目指してNPO「木曽三川の山の木で家をつくる会」設立された。地元の良い木材で家を建て、林業を活性化させることによって、建材を確保するため山の環境を保全する機運も生れるという考えで活動している。これまでに愛知県と岐阜県で「地元の木」を使い5棟が建てられたが、設立当初の賛同者に意識の変化があるという。それは、地元の木を使うことの関心が薄れ、環境よりお金となってしまうという。しかし輸入材の安さと対抗できるだけの建材としての良さが地元のスギにはあると話す。