木造で現存最大根来寺の大塔
・朝日新聞 2004/12/12
文化庁によると、和歌山県北部岩出町にある根来寺(ねごろてら)が、国内で最大の大きさの木造大塔である。現在の根来寺は1547年ごろに建てられ、境内には高さ37メートルの大塔(多宝塔)があり、屋根は2層で国宝に指定されている。根来寺は1585年に豊臣秀吉の焼き討ちでほとんどが焼失したが、大塔は残り、現在 「紀伊山地の零場と参詣道」が世界遺産に登録されたことにより、根来寺を訪れる人が増えている。近年の発掘では、大規模な湯屋(風呂)の跡の発見により寺の文化的価値が見直されている。