大阪府内初耐震診断無料
・読売新聞 2006/5/25
大阪府和泉市では、耐震基準が強化された1981年以前に建てられた木造住宅を対象とし、1997年より、耐震診断費用の半額補助を始めた。しかし市内の住宅の耐震化率は現在約65パーセントにとどまっており、昨年までの実績はわずか2件である。全国の耐震化率を14年度までに9割に引き上げると、昨年3月に国の中央防災会議が、数値目標を示したことを受け、和泉市と地元の大阪建築士事務所協会第4支部は共同で、古い木造住宅の無料耐震診断を始めることを決め、今月24日、「既存住宅耐震改修促進協議会」を設立した。現場に建築士が行き、目視や金属探知機で診断する他、構造研鑽ソフトで建築関係書類を元に診断する。補強計画の提案、改修費用の算定までも無料で行う。自治体による無料診断は府内では初めてである。7月3日より希望者を受け付け、応募多数の場合は抽選し、2006年度以降、毎年50件程度を予定している。