森を育てる心は自然体
・産経新聞 2004/12/7
森林ボランティアとは後継者不足に悩む林業者に代わり、間伐などを通じて森林を育てる人のことだ。入江伸子さんも森林ボランティアの一人だが、以前はボランティア活動に関心がなかったという。入江さんは高校生の頃、阪神大震災に被災した。当時、ボランティアの人がわざわざ遠方から来ている気持ちが分からなかった。その後、就職してもボランティア活動とは縁がなかったという。しかし、12年の夏労働組合の視察でバングラディッシュの漁村をで、マングローブの森が根こそぎ切り倒されている姿を目にした。原因が日本へ輸出するエビを獲るためと知り、ショックを受け、現地の子供たちと一緒に苗木を1本1本植えた。このとき、緑を守り育てることに魅力を感じ、14年10月から特定非営利活動法人「日本森林ボランティア協会」のリーダー養成講座「森林大学」を受講した。現在、週末になると山へ繰り出す入江さんはこう語る「昔は自分がボランティアに興味がなかったから、興味を持たない人がだめとは思わない。でも、いろいろな人に出会えるし、結構楽しいものなんですよ」と・・・・