植物をもっと利用しよう
・毎日新聞 2005/11/21
石油の値段が高騰したため今まで安くて簡単に作られた石油系プラスチックの梱包材や容器の値段が高くなり、紙や天然素材の包装材
が安くなるという逆転現象が起きています。あるメーカーが作っている竹繊維のタオルは、今まで使っていた石油系プラスチックの袋が高くなり、和紙の袋に入れ替えて売り出そうとしているそうですが、価格的に変わらなくなったそうです。和紙のように高級品でなくても、再生紙でもかまいません。ぬれて困るもの、においがあるものなどはビニールやポリエチレンの袋に入れて売るのも仕方ないと思いますが、紙で十分な商品もたくさんあります。ビニールやプラスチックの原料となる石油は有限の資源で、掘りつくせばなくなってしましますが、紙は植物という再生産が利く原料です。地球上に水と空気と二酸化炭素と光があれば成長します。また植物が育てば葉っぱが落ち、腐葉土が出来、水を蓄え、人々の役に立ちます。むやみやたらに熱帯雨林の木を切るのではなく、植林し、その木を使って紙を作っている製紙工場がありますが、とても理にかなったことではないでしょうか。