紅葉
・日本経済新聞 2005/10/26
山の紅葉は高いところから始まりますが、時に思いがけない場所で見事な紅葉をみかけて驚くことがあります。谷間の紅葉です。紅葉は最低気温が8℃以下になると始まり、昼と夜の温度差が大きいほど鮮やかになります。谷間では夜間、冷気がたまるため早い時期に見事な紅葉を楽しめるのです。気象庁の基準ではカエデやイチョウなどの標準木を眺めた時、葉の大部分が変色して、緑系統の色がほとんど目につかなくなった最初の日を「紅葉日」とするそうです。それによると、群馬県市橋市の紅葉平年値は12月4日ですが、草津温泉に近い白砂川の渓谷にでは、10月下旬にすでに紅葉していました。