木を植える
・日本経済新聞 2005/10/28
宮脇昭さんは言う、「植樹は地球規模で見た時、地味でも最も間違いのない温暖化対策。」宮脇さんは三十数年以上、森を作り続けている。国内では1300ヶ所、海外のモンゴル、アマゾンなども含めれば1500ヶ所にもなるという。世界で一番多くの木を植えている。退職後は楽隠居でという人もいますが、人間の機能は使わなければ退化すると言う宮脇さんの手帳は予定でびっしりだ。北海道、青森、徳島、島根、栃木、さらにはドイツと1ヶ月の予定を見ただけでも目まぐるしく活動している。さらに、年内にボルネオ、ケニアへの植樹へも出かける。「77歳になって思うのは、正攻法が間違いないということです。ごまかしは続かない。森がそうです。育ちやすく、見栄えの良い木を植えても長続きしない。その土地本来の、本物のふるさとの木が健全な森を作る。」「植樹はやろうと思えば直ぐにできる。みなさんに『私と一緒に木を植えましょう』と伝えたいですね」