カラス飛来 危機のシダレザクラ
・産経新聞 2005/10/14
京都市東山区の円山公園にあるシダレザクラの頂上部分が枯死寸前の状況である。なぜなら、ごみを目当てに増え続けるカラスが枝を傷つけ、枯れ、それによって根も腐り、全体の樹勢が低下している。このシダレザクラは巾10メートル、高さ12メートル、樹齢200年で日本画家の故・東山氏が満月を背景にして描いた「宵桜」としても知られる。京都市が委託した桜守、佐野氏によると7年前から枯れ始め、現在では地上7メートルの北西方向に伸びる大枝が裸で露出状態。堆肥をまいて根を張らせるなどの回復処置を続けているが、頂上部分についてはこのまま枯れる可能性が高いという。