刈りだされた若松
・産経新聞 2005/10/12
奈良県、春日大社の摂社・若宮神社の「おん祭」、(10/15-18)の縄棟祭は大社参道脇に御陵所に仮御殿を建てるための起工式である。これには若松52本が使われ、渡したり立てたりとして長方形の神聖な土地を囲っていくのである。御殿があるにもかかわらず、仮御殿を建てるのは神を丁重にもてなし、送るということに意味があり、穢れないものということで新たに建てるのである。また、松を使用するのは、冬も緑を保つ生命力あふれているイメージが神のお迎えにふさわしいということである。