利用広めたい100%再生紙
・読売新聞 2004/11/12
ユーカリの原生林と、そこに生育するタスマニア・デビルやウォンバットなどの独特な動植物で有名なオーストラリ・タスマニア島。州都ホバート近郊から日本に向けて、毎日のように運搬船が出ている。日本は木材チップ輸入量全体の、実に2~3割にあたる約500万トン(2000年)もの量をタスマニア島より輸入している。同島では、「伐採で、ビル20数階にあたる樹高80mにもなるセイタカユーカリの森が毎年2万2千ヘクタールも減っている」と環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は憂う。 日本における、コピー用紙の原料は輸入された木材チップである。古紙100%で作られている再生紙は、木材チップの消費量を抑える為、消費者からの関心も高い。また、自治体や企業も古紙100%再生紙を選び始めた。これは、「グリーン購入法」(2001年施行)が後押しになり、さらに、再生紙の品質も年々向上、割高感も解消されつつあるからだ。