漆守れ夫婦二人三脚
・読売新聞 2005/10/1
優れた「天然の塗料」、漆は日本人に長く受け入れられ、木はどこの田や畑にもあり、大切に育てられていました。ところが現在国内で使用される漆の90%以上は、国内の1/10価格の中国産である。また、漆の木も激減、漆を採取する「漆掻き職人」は高齢化と後継者難に陥っている。そんな中、香川県善通寺市に漆の復活に取り組む夫婦がおり、100%国産漆を使った器をつくり、漆の絵画にも挑戦している。木のサイズ、採取時期の気候、幹に入れる切れ目の長さによって漆の質は微妙に変わるとのこと。現在みかん畑を借り、120本の苗木を植えている。この苗木から漆が採れるのが10年先とのこと。