森林資源のリサイクルへ
・日本経済新聞 2005/9/26
岡山県真庭市の製材業者らが、工場で発生する年10万トンを上回る残材を圧縮・成型した「木質ペレット」を生産、化石燃料の代替品として二酸化炭素削減を目指している。地元経営者らでつくるNPO法人「21世紀の真庭塾」では12年前から木材資源活用による新産業創出に力を入れ、理事長が経営する銘建工業では、ペレット生産の新工場新設により、フル創業で年産1万トン体制ができあがった。また、真庭塾のメンバーを中心とする地元製材業者や森林組合などが共同で販売会社「真庭バイオエネルギー」を設立。真庭のペレットは1キロ20円前後と灯油やA重油よりかなり割安で、二酸化炭素削減や原油高等への対応を迫られる企業にとってはメリットは大きいのではないか。秋からは真庭塾が環境省から二酸化炭素排出抑制モデル事業の委託をうけね地域ぐるみでペレット利用の仕組みづくりに着手する。木材産業界は残剤の利用も含めた森林資源リサイクルを確立する必要がある。