木炭業界の看板娘
・産経新聞 2005/9/25
和歌山県みなべ町は、紀州備長炭で有名であるが、最近県内の木炭生産量は、全盛期の1/10に落ちている。衰退産業になりつつあるが、みなべ川森林組合のイメージキャラクターの「びんちょうタン」効果で、あかるい兆しがみえてきている。「びんちょうタン」とは、着物姿で頭に炭を乗せた女の子で、6月から、月刊誌で連載が始まり、来年には、アニメも放映される。みなべ町の案内看板に「びんちょうタン」が描かれており、東京から看板を見にくる人もいるほど人気がある。当初は、イメージに合わないなどの反対意見もあったが、組合参事の松本貢さんが、「業界の中だけで、振興を訴えていてもダメ。新しい風を吹き込んでくれる」と周囲を説得し採用されることになった。「びんちょうタン」効果で木炭業界に新たな風が吹き始めた。