森林遊泳
・日本経済新聞 2005/9/24
「森林遊泳」とは、森の中で木登りをしたり、マウンテンバイクで疾走したりと、単なる森林浴ではなく、アクティブに楽しむことをいい、大自然に身を委ね、遊ぶ大人たちが増えている。ツリークライミングジャパンのジョンギャスライト代表によると、2000年に国内に紹介して以降、発祥の地であるアメリカの2万人を超え、2万3千人のファンがいるという。「登っている最中のスリルや登りきったときの達成感や視界」と分析する。また、ライフスタイルの変化などを研究するサントリー次世代研究所の佐藤部長は、「住宅やオフィス環境の快適さや便利さがいきつくところまできた。だから、暑さや汚れ、痛みといったものを、自分で積極的に体感したいとの人間の根源的欲求が高まっているのでは」と分析。とはいえ、スリリングな分、危険性を伴う。細心の注意を払って、無理をしないよう森の魅力に触れるようにしたいものである。