与謝蕪村の版木発見
・毎日新聞 2005/9/21
9月20日、江戸時代中期の俳人・画家の与謝蕪村が描いた挿絵の版木1点が見つかったと奈良大学が発表した。与謝蕪村の挿絵は書物などから計29点の存在が確認されていたが、版木は初めてである。狂詩集の扉絵を印刷したものである。永井教授は「現存する版木自体が珍しい。蕪村の挿絵を使ったこの本の人気が高く、何度も使ったからではないか」と話している。この版木の材質はヤマザクラ、縦13.5センチ、横9.5センチ、厚さ1.7センチ。1771年刊行のおかげまいりの風刺した狂詩集に使われ、馬に3人が乗ってお参りする図柄である。服装は中国風にアレンジされている。