明治レトロの姿復元
・朝日新聞 2004/11/10
1877年(明治10年)に住民の寄付金と堺県(現堺市)の補助金で建設された、国内最古級の洋式木造灯台「堺灯台」を、当時の資料を元にドーム形だった灯台を、明治期の創建当初の八角で復元する計画でまとまった。今まで何度か改修を繰り返したが、灯台や基礎の石垣部分が老朽化してきたため、府の護岸工事に合わせて堺市教育委が保存、修理することになり、今年3月に解体が完了。 また海岸線の埋め立てが進んだため護岸の一角になっていたが、護岸の一部を削ることで、波止の先端に建つ当時のイメージを復活するという。 灯台の周辺では防潮堤の老朽化に伴い、府が95年度から護岸を階段状
に整備し、陸地側には緑地広場、海側には長さ56㍍の磯浜を設け、海と親しむ環境学習の場として活用する。灯台周辺の護岸約200㍍は来年夏に完成予定。07年3月にはレトロな姿がおめみえし、夜にはライトアップされロマンチックな白い姿が港に浮かび上がる予定だ。