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新聞からの木の豆情報

民家再生 見直しに期待

・日本経済新聞  2005/9/15
今、日本の民家は減り続けている。住む人がいない家、建て直しの為に不要となった民家。民家バンクは、こうした民家を登録し、譲り受けたい人と結びつける。運営はNPO法人日本民家再生サイクル協会であり、民家の再生や保存の運動を行っている。古民家情報の公開で再生され救われた民家が増えつつある。 東京都調布市に自宅があり、週末を田舎で暮らすSさんは「やっぱり古い民家は心が落ち着きますね」という。田舎の家は茨木県から八ヶ岳にいちくした民家である。 では、民家を移築再生した場合の費用はどの程度かかるのであろうか。移築にかかる費用は解体費+運搬費+再建築費であり、再生して使えるのは構造材の柱や梁。そして、建具などである。再利用をするとは言え、建築には新築の同様の費用がかかり、さらに解体費や運搬費なども必要となり、結果的に新築よりも割高となる。新築住宅が坪単価60万円とすれば、再生移築した民家は70~80万円が程度となる。そして、太い大黒柱や新材を使っての民家では坪単価は100万円を遥かに越えてしまう。 しかし、古民家は再生後100年を越える寿命が期待できる。その為、30年前後で廃棄される可能性が高い新建材の住宅とは明らかに違う。さらに、新建材にはない味わいもあり、環境という側面からも、民家の再生はもっと注目されるべきである。

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