枯死寸前イチョウ 治療
・読売新聞 2005/9/15
京都市南区の東寺のイチョウが枯れ死寸前になっているため、樹勢回復の治療が施された。このイチョウは樹齢約200年と推定、高さ12メートル、幹の直径約1メートル。また半世紀前にハゼノキがイチョウ幹半ばに寄生し、紅葉の季節には、赤と黄の対比が美しい。このハゼノキも高さ6メートルにもなっている。6月に樹木医が「根元が腐食して空洞がある。参拝客が周囲を踏み固め、ハゼノキに養分を吸われるのが原因」と診断した。その結果、東寺では添え木をして、根元周辺の土壌改良、イチョウの負担を軽くするため、ハゼノキの刈り込みをした。東寺の砂原総務部長は「共生する姿が仏教の教えを体現してきた仏様のような木。葉の色が少し元気を取り戻してきたように見える。東寺のシンボルであり、何とかよみがえってほしい」と話している。