新木場に往時の活況を
・日本経済新聞 2005/9/1
東京・新木場といえば、木材供給の中心地として全国に知られているが、物流の変化や木造住宅の減少で木材会社の淘汰が進み、現在地域の約半分が流通会社の倉庫と化している。そんな中かつての活気を取り戻そうとする人たちがいる。山康商店の山崎社長は、新木場と福祉を結ぶ試みとして、廃材を使ったワインスタンド作りをしている。地元の福祉作業所に協力を依頼し、障害者に最終工程を任せるというで、1個あたり6円の相場の作業賃を100円に上げ、差額を寄付金とした。住宅メーカーなど大企業5社がノベルティ用として、1個500円で買取、1年で1万5千個を販売。また、カナダツガ・パートナー協会の宮崎日本代表は、天然木材の魅力を伝える仕事に取り組んでいる。地域の木材問屋を循環するシャトルバスを走らせたり、大学教授らを招いて木造住宅の耐震性の高さを伝えるセミナー開催、木材関係者に木をもっと知ってもらうイベントを開催したりしている。木製雑貨を展示販売するウッディプラザの村山店主は、今木製の車によるレース開催を目指している。これは坂道を利用して無道力で走らせる大きなおもちゃである。来年中の実現に向けて、具体案を練り始めている。以上の3名を含め、地元の経営者らが集まる企画グループ「新木場倶楽部」が11月5日に木に親しむ人を増やすイベント「木々魂」を開催。