里山に命 緑の応援団
・読売新聞 2004/11/8
兵庫県宝塚市の武田尾温泉から東へ1.5Kmに位置する武庫川沿いの里山自然公園「亦楽山荘(エキラクサンソウ)」。ここは約40ヘクタールに30種、約5,000本が木々が植えられ、春には1000本を越えるサクラで華やいでいる。またここは日本固有種のサクラの保護・育成を目的とした、笹部新太郎氏(1887-1978)の演習林でもあった。その笹部氏の死後、十分な手入れができなくなり、そのため次々にサクラは枯れ出し、そこで兵庫県や宝塚市などが整備をすることとなり、現在では、ボランティアグループ「櫻守(さくらもり)の会」がサクラの世話している。「櫻守の会」とは、1998年3月の植樹会に参加した長岡さんら有志が、よみがえった<桜の園>を守り育てようと、翌年4月にオープンに合わせて、同会を立ち上げたのが始まりの会であり、発足から約5年半たった現在、<櫻守>の数も300人を越えている。山荘では月2回、子供たちに森林ボランティアを体験してもらう催しや、山火事で焼けた山林の復旧作業などの活動に広がりを見せている。