摩耶夫人の伝説にちなみ
・毎日新聞 2005/8/25
神戸市灘区の摩耶山山頂(標高700メートル)にある天上寺の参道の150段ほどの石段をのぼると境内に出る。そこにある摩耶夫人堂に百日紅の赤い花が咲きかがっている。標高が高いため、咲き始めが遅いらしい。寺は百日紅を大切にしてきた。理由のひとつは、空海と寺との伝承によるものである。空海は唐から摩耶夫人像を持ち帰り、この寺に安置したとされている。摩耶が無憂樹の美しさにひかれて手を伸ばしたその時、わきの下から釈迦が生れた。という仏伝がある。この無憂樹と百日紅の花は似ているらしい。