河岸のエノキは残った
・日本経済新聞 2005/8/4
JR広島駅近くの京橋川沿いに高さ15メートル、幹回り2.3メートルという一本のエノキが
広島市の「被爆樹木」に登録された。広島市では、爆心地から2キロ以内で人目に触れる公共施設などにのこっている樹木を対象に、生命力の象徴として、1996年から原爆により被爆した樹木の登録をはじめた。現在53箇所、150本が登録されている。そして今回戦後60年がたって、被爆の実相を後世に伝える証言者が新たに加わったのである。しかし、幹が弱り生命の危機にさらされる樹木もあり、同市の担当者らは懸命な治療をしている。