間伐材+超音波=バイオ燃料
・日本経済新聞 2005/7/30
大阪府立大学の板東教授らが、間伐材などのバイオマスからエタノールを精製、使用済み天ぷら油、パーム油などの安い植物油と混ぜてバイオディーゼル燃料を製造する新しい方法の開発に乗り出した。この新方法は超音波利用で、製造過程の廃棄物は出ずコスト安であるという。具体的には、間伐材、おがくずから無水エタノールを精製すると想定。セルロース成分の抽出、加水分解、微生物の活性化、濃縮の4段階で超音波を利用して、1トンの木からエタノール200リットルを作る。そのエタノールに油100リットルを混ぜて触媒を加えて超音波をあてるとバイオディーゼル燃料とクセリセリンがそれぞれ100リットルできるという。このグリセリンも純度が高く、医薬品などにつかえるのではという。平成18年度に燃料製造プラントを建設、大阪府堺市と協力し19年度にごみ収集車で使用したいとのこと。バイオディーゼル燃料は硫黄酸化合物などほとんど排出せず、軽油に代わる環境にやさしい燃料として期待されている。