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新聞からの木の豆情報

切って植え花粉症軽減

・読売新聞  2004/7/7
兵庫県西宮市の主婦は、10年以上前から好物の果物を口にしていない。原因は、オオバヤシャブシ(カバノキ科)の樹木による花粉症。花粉の抗原が同じバラ科の果物などを食べると、アレルギーを引き起こすという。 発症は1980年、隣の宝塚市中山台ニュータウンに引っ越してから。約20年ここで暮らした。 宝塚市から神戸市にかけての六甲山系は、戦後、ヤシャブの仲間が約五百万本植えられたという。中山台では70年代初めに種がまかれ、高さ十メートル前後に成長。約2万本が住宅を囲むように茂り、花粉症を引き起こしてきた。 住民は対策に乗り出し、11の自治会(五千世帯)による緑化環境対策部会を九四年設けた。 これまで約19000本を切ることで、年間花粉飛散数(一平方センチ当り)最も多い地点で約5800個だったのが、180個に減。200個超えで発症するとされるが、98年には症状改善されたという人が27%になった。一方で、ただ切るだけでなく、必要な所にはヤマボウシやサクラなどを植樹。 飛散距離5キロまでのヤシャブシに対し、50キロにも及ぶスギ花粉の影響ははるかに大きく、患者約1600万人は国内で最も多いとされる。スギ林は450万ヘクタールで、国土の12%。うち花粉をつけ始める樹齢30年以上が3分の2を占める。「適切に伐採を進めれば、花粉症の増加は防げる」とNPO法人「花粉情報協会」副理事。「そのためには、林業支援や里山整備が欠かせない」とする。 独立行政法人「材木育種センター」は花粉をつける雄花が少ないスギを東北から九州で100種類以上開発している。林野庁も2002年から、民有林でのスギ間伐の補助を始めた。

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