緑の大切さ教える学校
・読売新聞 2005/7/23
兵庫県宝塚市のNPO法人「グリーン・ソリューションズ」がアジア各国の村などに樹木に囲まれた校舎を建設する活動を始めた。宝塚市では阪神大震災を機に生まれた地域ネットワークを生かし、子供たちと桜並木を復活させる活動などを展開をした。同法人理事長の篠原梯三さん(63)はかつて松下電工の住宅建材開発部でインドネシアなどでの植林を経験。焼き畑で緑が消え、山から濁流が流れ出すのを目の当たりにしている。宝塚での体験より、アジアの緑をよみがえらせるには次の世代が木々に親しみながら学ぶ環境が重要と校舎と樹木をセットにして贈ることを思いついた。この計画を知り三重県桑名市で不動産会社を経営する水谷正一さん(60)が、資金面での協力を申し出た。水谷さんは貧困をなくすために「貧しい国でいくつか学校を建てたい」と思いを持っていたという。第1号はネパールで、ヒマラヤ山脈地帯のバンクンデで約100万円をかけてと校舎建設と植樹を始めた。篠原さんは「子供の世代から緑の大切さを知ってもらうことで、少しでも環境保護につながれば」と話す。