森には病気を予防し、健康を維持する効果があるといわれている。ドイツでは各地に森林散策コースが整備され、自然療法が健康保険の中に組み込まれている。被保険者は3年に1度、3週間を限定に好きな自然療法を選んで休暇をとることができる。森には木漏れ日や安らぎを覚える緑のほかに、せせらぎ、葉の音、鳥の声、木の手触り、視覚、聴覚、触覚などの五感によい影響を与える要素がある。茨城県つくば市にある森林総合研究所では、「森林が人によい影響を与えるのは、物理的効果と生理的効果をあわせたものである」と考えられている。また、現在林野庁などによって、「森林セラピー基地」の選定がすすんでいる。全国31箇所が名乗りをあげた中、来年4月には、最大12箇所に絞り込んで指定する予定である。森には現代人のストレスを軽くする効果が期待される。 |