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新聞からの木の豆情報

調湿性のある材料で結露防止

・毎日新聞  2005/7/13
神戸市内であった、集合住宅の内装の改修を紹介します。建物は当時で築20年以上の鉄筋コンクリート造、住戸の床面積は93平米4LDK。施主の要望の一つは、施主夫婦二人の生活にあったもの。二つは台所周りを新しく。三つ目は結露がひどくかび臭いのを改善してほしい。結露は集合住宅に限ったことではなく、日本のようない湿度の高い風土の中ではどんな建物も例外はありません。現在の集合住宅は窓が少なく、部屋数を増やして小さく区切ってしまって風通しが悪くなっているのも要因の一つになっています。今回の改修では四つあった個室を二つにし、居間を広げオープンな間取りにし風通しを改善しました。湿気の多い洗面所や台所の間仕切壁に無垢の9㌢角の木の柱を4.5㌢の隙間をあけて配置。これで適度に視線をさえぎりながら風通りを良くし、光を取り入れることが出来ます。木の柱が湿気を吸い込んだり吐き出したりすることがポイントです。木材をたくさん使った室内の湿気は温度の上下にかかわらずほぼ一定に保たれることは確認されています。それは校倉作りで有名な正倉院がその実例です。校倉作りまで行かなくても、木材などの調質性のある材料をたくさん使うことが結露には効果的であるといえます。

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