街路樹多難
(山口県)
・日本経済新聞 2005/7/7
JR山口駅から中心商店街にのびるところに、イチョウ60本ほどが植えられている。ここは「日本の道、百選」にえらばれたケヤキ並木「パークロードへ」つづく道である。この街路樹がまるで電柱のように剪定されてしまった。山口県によると信号、交通標識が見づらい、落ち葉で道路が滑りやすく危険などと通行人から苦情が寄せられたからと説明。日本造園建設業協会の野村技術調査部長は、「ここ4.5年、街路樹の樹形が著しく悪化する事例が相次いでいる」と指摘する。特に枝ぶりなど考慮せずに幹の近くからチェーンソーでばっさりと切り落とす「強剪定」と呼ばれる手法が目立っている。