宮崎「綾の森」も官民で管理
・読売新聞 2005/7/9
宮崎県綾町にカシやタブなどからなる国内最大級の照葉樹林帯「綾の森」と呼ばれる一帯がある。国有林を中核とした約10000ヘクタールを自然保護団体などと共同管理していくことを林野庁は決めた。
同庁が国有林を民間と共同管理するのは、群馬県新治村の「赤谷の森」についで2例目である。ここは国有林の中を九州電力の鉄塔建設問題で有名となったところでもある。管理対象として8700ヘクタールの国有林と周辺県・町有林の合計1万ヘクタールで、これは神奈川県横須賀市や兵庫県西宮市とほぼ同じ面積である1市2町2村にまたがっている。このうち2600ヘクタールについては一切手を加えない「森林生態系保護地域」などの保護林に指定。3500ヘクタールは人工林を段階的に伐採し自然林に転換する。計画が順調に進めば、一塊になった照葉樹林の回廊が6100ヘクタール誕生することになる。