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新聞からの木の豆情報

代行管理で採算化

・毎日新聞  2005/6/29
森林所有者に代わって管理を引き受けビジネスとして成功しているのが、京都府の日吉町森林組合である。日吉町は、町の面積101350ヘクタールの内も約87%が森林である。4500ヘクタールが人工林で、所有者一人当たり平均面積は、5-7ヘクタールである。所有者は高齢化し、若者も京阪神方面に働きにで、木材価格の下がりとともに、森林への関心も薄れてしまった。このため組合は、所有者に的確な情報を提供することからはじめ、まとまった林地ごとの調査を行い、必要な伐採本数と実際の負担額に山林写真をはって「森林カルテ」を提示した。さらに集落ごとに座談会を開き、「森林だより」で間伐の必要性と進捗状況を住民に知らせた。このような努力がみのり、間伐面積が04年には338ヘクタールに達した。現在では、作業道の造られた現場では間伐材の売上で採算のとれるところも出てきている。これまでの森林カルテに作業道の開設費、運搬費などの出費、間伐材の売上と所有者への予想返還金などを加え「森林プラン」と改称し所有者に再提示した。また、森林の整備、施業計画の立案、変更から森林の見回りまで組合が一括管理するシステム「森林管理委託契約」も順調である。このような活動の結果、03年には1184万円の利益を計上した。

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