100年かけ「太古の森」復元へ
・毎日新聞 2005/6/27
宮崎県綾町で照葉樹林「綾の森」を「世界遺産にしよう」という盛り上がりを見せている。この森には800種類を超す植物とクマタカなど野鳥70種、カモシカなどほ乳類19種の生息が確認されている。5月には照葉樹林の保護・復元プロジェクトが官民一体で始まった。100年かけて太古の森を復活させる壮大な計画である。対象地域1万ヘクタールを4つのエリアに分け、それぞれのプロジェクトを進める。①保護エリア--約2600ヘクタール、その中で原生的な森が残る約1183ヘクタールは最も規制が厳しい国の「森林生態系保護地域」の指定を目指す。②復元エリア--約3500ヘクタール、スギなどの人工林となった地域対象。植林には頼らず、段階的な間伐でかつて自生していた照葉樹の育成を目指す。このほかに、環境教育エリア、持続的な林業経営エリアがある。また、復元の技術を日本だけでなく、中国などアジアにも広げて行きたいと・・・・