マングローブ林津波被害抑制か
・読売新聞 2005/6/14
6月13日、関西電力はタイ政府と協力し、マングローブ林が津波被害を抑制する効果について、タイ西部の海岸で本格的な調査を開始したことを明らかにした。個別の報告では、昨年末のスマトラ沖地震でも被害を抑えたと報告されているが、広範囲で定量的に調査するのははじめてである。今年度中をめどに調査結果をまとめ、タイ政府に示し、防災、環境保全に役立てるとのこと。具体的に海岸にココヤシなどのほかの樹木が生えている地域と比べ、マングローブ林の内陸側の建物被害にどのような違いがあるか調べ、また、津波発生前後の人口衛星画像も解析して樹木の生え方などの違いを調べ、マングローブ林の津波防災機能との関係を多角的に調査する。現在まで関西電力は、タイ政府との共同研究でマングローブの植林技術を確立している。