有明再生まず植林から
・読売新聞 2005/6/1
熊本県の天明水の会では、「昔の山を取り戻すことが、昔の海を取り戻すことにつながる」とし、11年間も熊本県内36ヶ所の山林計約36ヘクタールに、けやき、もみじなど計約6万1200本を植え続けた。きっかけは、1990年7月の豪雨の際、有明沿岸では緑川などから注ぎ込んだ泥などでアサリが大量死したことである。この原因を山林伐採が進み土砂がせき止められなくなったと推測。1994年4月に漁業者仲間、住民ら約300人が緑川上流の矢部町(現山都町)に約5000本植林し、「漁民の森」と名付けた。95年には県内約60校の小中学校が植林に参加した。