市民生活に溶け込む糺の森
・産経新聞 2005/5/14
賀茂川と高野川が合流する京都市左京区の三角州地帯に山代原野の原生樹林の植生を残した世界遺産(平成6年)である鴨川神社の鎮守の森「糺の森」がある。ここは、昔約495万平方メートルの原生林であったが、現在では約12万4千平方メートルとなっている。世界遺産になり、手は入っているが昔のような美しさはなく、自然はどんどん失われている。京都大学の学術調査によると、植生の71.9%がムクノキ、15.9%がケヤキである。他にイチイカシ、エノキ、クメザクラ、ヤブツバキなどが自生している。