森林整備の効果は不明確
・日本経済新聞 2005/5/8
常識のように間伐や下草刈などの手入れを怠って森林が荒れると、温暖化ガスの二酸化炭素を吸収する能力が低下するといわれているが、ドイツ、フランスの研究機関が過去100年にわたって調べた結果は、吸収量に大差はないということであった。京都議定書では、1990年比で6パーセント減を求められている。この6パーセントの内3.9パーセントを森林の吸収分で削減する計画だが、現在の森林の現状では約2.6パーセントしか温暖ガスを吸収しないという。そこで森林は急にふやせないので、手入れをして光合成を活発化させようとしているが、根底から崩れてしまう。そこで森林総研は環境省と共同でこの問題を解決すべく研究に着手した。