緑の遺産、未来へ残せ
・毎日新聞 2005/4/29
東京海上日動火災保険株式会社 石原邦夫社長と環境問題に詳しい青森大社会部教授見城美枝子さんに温暖化を防ぐ方策について語って頂いた。東京海上日動火災保険では、社員らがボランティアでマングローブの植林を続け99年から03年までの5年間で3000ヘクタールにも面積になる。この3000ヘクタールのマングローブが吸収する炭酸ガスの量は、東京海上が事業活動で排出する炭酸ガスの量と同じである。また、マングローブは炭酸ガスを吸収するのみではなく、防波堤にもなる。インド洋大津波では、マングローブがあったところは被害が少ないという報告もあった。マングローブは水はある程度通すが、大きい漂流物はとどめる。インド洋大津波では、漂流物での怪我が多かった。また、波の高さや速度を低下せる。津波の到達時間が遅れれば、それだけ避難する余裕がうまれる。さらに、マングローブの湿地帯は、海を栄養豊富にさせ、水も綺麗になる。 石原社長は第二期計画として、04年からの5年間で、さらに2000ヘクタールもの植林を目指していると語る。