森の機能
・読売新聞 2005/4/20
日本は、国土の3分の2を森林が占めている。森林には洪水や渇水を防ぎ、雨水を貯める働きがある。水は森の中で循環し、浄化され、地面に張った根は、地表の崩壊や浸食を防いでいる。さらには二酸化炭素を吸収するために、光合成をし温暖化防止にも役立っている。1960年代以降、林業は衰退し森は放置され荒れていった。ここ数年相次ぐ、台風による大規模な土砂崩れの原因の一つとして森の荒廃があるという指摘もある。森林・林業基本法が成立したのは2001年6月。同時に長期的に森林資源を整備するための基本計画も作られた。