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新聞からの木の豆情報

クローン桜は誰が作った

・産経新聞  2005/4/7
今や日本の桜の7~8割を締めるまでになっている「ソメイヨシノ」は、すべて接木で増やされたと考えられている。今風にいえば「クローン」である。つまり、膨大な数にのぼるソメイヨシノはただ1本の「最初のソメイヨシノ」のコピーである。そう、遺伝子が同じだから、近隣のソメイヨシノは一斉に咲き、花の形、色もほとんど差がないのである。いいかえれば、こんな光景は自然にできたものではなく、人間の手で作られた、ごく新しい春の景色である。植物の世界のクローンは別に珍しくはなく、私たちが食べる果物のほとんどがクローンの木で栽培されている。たとえば、「20世紀梨」「フジりんご」などである。また、果物だけでなく、ヒガンバナ、キンモクセイもクローンである。キンモクセイは中国が原産で、日本には雄株しかはいってこなかったため、クローンで植えていったのである。

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