大阪万博時に桜植樹の青年労働者ら
・産経新聞 2005/4/4
4月3日の日曜日、大阪府吹田市の万博記念公園で昭和45年の大阪万博の際、会場内に桜を植樹した当時の全国勤労青少年団体協議会のメンバーら約50人が35年ぶりの再会を果たした。 日本経済を支え、「金の卵」と呼ばれた人々も60歳を超え、植樹当時1メートルほどの高さだった桜も約10メートルの大木に育った。うまく育った桜を見上げ、満足そうな表情を浮かべながら久しぶりの再会にメンバーらは"会話の花"を咲かせた。 大阪万博から今年で35周年の節目を迎え、さらに愛知万博(愛・地球博)が開催されることもあり、この日同窓会を開く事となった。当時、全青協のメンバーは約500本の桜を同公園南端から約2.5キロにわたり植えた。 メンバーの1人、藤本輝夫さん(63)は「太陽の塔が大阪万博の象徴であるように、この桜が私たちの青春の象徴だった」と語り、この日集まったメンバー全員の寄せ書きなどを入れたタイムカプセルを全青協の記念碑近くに埋めた。