1万本植樹スタート
・読売新聞 2005/4/1
2006年の開宗1200年記念事業の一環で、京都市内で桜の植樹を進めるNPO「京都桜の森公園」が担当となって、比叡山に1万本の桜を・・・がスタートした。まず若木30本を境内に植えた。昨年の台風などにより土砂災害が各地で相次いだため、「桜の名所」づくりと同時に災害に強い山づくりを目指すためである。オーナーを募り5年で1万本を目標としている。また比叡山の内延暦寺の所有地は、甲子園球場約400個分に相当する約1700ヘクタールであり、これまで寺院改修用木材として針葉樹のヒノキ、スギの植林を進めてきたため、ヒノキ、スギが8割をしめている。しかし広葉樹に比べ保水力が弱いため、土砂災害の危機感から広葉樹の植林構想が浮上。参拝者を呼び込める桜だけではなく、寿命の長いブナ、ナラも植える予定である。近年防災観点から広葉樹がみなおされている。