苗木農家の上原氏は、造林用の苗木を種から育てる農家の4代目である。コナラ、コブシなど東北の自生樹80種類以上を年間200万本生産している。昨年の東日本大震災の津波では、防災林の多くが失われたが、そのおかげで津波の勢いは弱まり、被害が軽くなったという。また防災林は「強風や高潮も防ぎ、海沿いの暮らしや農業に欠かせない」と話す。今後10年間でクロマツなどの苗木400万本が、福島の防災林復活に必要である。