佐賀県の佐賀平野は、江戸時代から本格的な整備が始まり、「クリーク」しいう総延長1500キロに及ぶ農業用水路がある。現在このうちの半分約750キロの水路斜面が崩壊したか、その危険があるとして、佐賀県では今年度より県の間伐材で作った木柵で土留めをする緊急補修に着手した。1999年年度からコンクリートブロックで補修に乗り出し、約80キロ、約130億円かかり、このままであれば430キロの補修だけで30年以上かかる計算になるという。そこで使い道のないスギの間伐材の利用を考え、1メートルあたりの費用がコンクリートの1/5である。この方法がうまくいけば、一石二鳥のユニークな試みである。