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新聞からの木の豆情報

造幣局の「なにわの名工」

・産経新聞 2012/4/10

大阪市北区の造幣局で17日から「桜の通り抜け」が始まる。30年間、貨幣製造機のメンテナンス業務の傍ら桜の世話をし続けてきた”花咲おじさん”と呼ばれる西山孝司さんは、昨秋「植木職」で大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)を受賞した。「今年も無事咲いてくれて正直ほっとしましたわ」通り抜けは、明治16年以降約130年の歴史があり、129品種、354本の桜が全長約560メートルのコースに植えられている。毎年無事に咲かさなければならないというプレッシャーの中、職員3人で管理してい る。「通り抜けの八重桜は一般的な一重桜のソメイヨシノと違い、デリケートで手がかかるんですが、その分きれいな花で答えてくれる」と話す。平成17年4月から、大阪羽曳野市の府立農林技術センター(当時)に病害虫の駆除法や接ぎ木などの技術の習得のため、1年間通った。努力の結果である多品種のサクラの育成管理や接ぎ木による貴重種の育成技術が評価され受賞したのである。例年60万人の観光客の笑顔によって苦労が報われ「冬の寒さが厳しければ厳しいほど、サクラは一斉に咲き誇る。今年は最高の通り抜けになると期待しています」と西山さんは語る。

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