林業が盛んである大阪府和泉市南横山地区の木材を使い、絵やメッセージを書き込んだ表札を岩手県大槌町と陸前高田市の仮設住宅に約1000枚作り届けた。鳳土木事務所の入江正さんは「表札を作り、そこに絵を描いて被災地に送ってはどうでしょうか」と発案した。「同じ形の棟が並ぶ仮設住宅で、自分の部屋が分からない」との阪神大 震災のときの声から表札をボランティアが作ったという話を聞いたからである。木材を地元の森林組合や型枠業者らに無償提供してもらい、縦10センチ、横20センチほどの木材に花や動物、メッセージを描いた。昨年9月~12月に府の職員が岩手県へ応援に行く際届けた。「勇気をもらいました」と言ってくれる人がいたそうである。入江さんは「今後は、使ってくれる人を実際に訪ね、新たに支援をつなげたい」と語る。