京都の桂地蔵は、「六地蔵巡り」で有名で800年以上の歴史がある寺だ。住職の寺田智誠さんの希望により基礎に免震構造を取り入れた。大切な仏さまを守らないといけないと本堂の建て替えるなら地震対策をしなければと考えた。免震構造は先代の住職から聞いており、03年から話を進め1年半以上も設計だけでかかった。免震構造を取り入れた木造のお寺はほとんどなく、手探りの状態でつくられ、屋根を支える木材を1本ずつ強度を測り、それに応じて配置し構造計算をしていったそうである。建物も基礎も200年ほど持つそうで、屋根裏に何十本もの太い木材があり、見えないところもちゃんとしており、唐招提寺のような優しい曲線は先代も望んていたものである。心の安心料として免震工事で余分にかかった費用を考えている。本堂には大勢の方がいらっしゃるので、この先どんな地震があるかわからないので、よかれと思うことはやらなきゃいてませんよね。